guriのブログ

セキセイインコとの日々を綴ります。今は精巣腫瘍との闘病の記録です。

生きる意志

昨日は朝からほとんど動かず、腹水を抜いたために、一層具合をわるくしてしまったと考えました。

夕方すぎには酸素ハウス内でも呼吸が荒くなってしまったため、ここまでと思い、掌にかかえてあげました。


ぐりは成長して以降、人間の手に乗らなくなり、特につかまれるのが大嫌いです。しかし、このときは逆らわず、掌に乗せると目を閉じてじっとしていました。声をかけると少し目をあけて応じますが、お別れが近いように感じます。


しかし、しばらくすると、下に降りたがり、ご飯を食べるようになりました。その後夜寝かせるまで活発に動いて、仲間の鳥とも鳴き交わしました。籠のなかをあちこち移動したり、ご飯を元気よくガツガツと食べたりと、腫瘍を確認する前の、当たり前だった日常の姿が戻ったように感じたくらいです。


予想もしない事態の連続でしたが、掌で休んでいたのは私を信用するようになったからだなと感じました。

特に闘病開始以降ずっと近くにいたため、気持ちが伝わったように思います。こんな最後の局面なのに、いや、だからこそお互い伝わる気持ちもあるのかもしれません。


元気が出たのは抜水の効果と思いますが、何より生きる意志の力を感じます。

まだ今の生活を一緒に続けていきたい気持ちがよくわかります。本当は心配かけずに元気に動きまわりたいのでしょう。


そんな気持ちがわかり、本当に切ない思いがしますが、昨日の出来事は忘れがたい思い出です。短い時間でも以前のような姿を垣間見られたことは神様の贈り物だったと思います。


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