いつもと同じ朝に
先日ぐりが旅立ちました。
しばらくは振り返ることもできず、今も思い出すと涙があふれます。
お腹の膨らみがはっきり確認できてから2ヶ月半ほどの闘病生活でした。
前日まで、青菜を見るとはしゃいで喜んで、ご飯も食べていました。
最後の2日間くらいは嘔吐も見られましたが、好きなご飯を一生懸命食べていました。
生きるために必死だったのでしょう。
時折お腹を気にする仕草も見せて、痛みが強かったのだと思います。
小さいお腹のなかで腫瘍が大きくなっていった日々の不安を思うと、胸が痛みます。
近くに来て、顔や身体を撫でてほしいという様子も見せました。
ですが、辛い中でも愛情や喜びを示してくれて、かえって私が励まされていたようにも感じます。
最後の日の朝は疲れが出て少し寝坊してしまいましたが、部屋を明るくするといつもと動きが違い、脚が麻痺していることに気が付きました。
それでもいつもと同じように朝が来たことを喜んでいる様子でした。
昨晩寝かせてからご飯を食べていないようだったので、あげようとして抱えたところ、そのまま私の掌の中で息を引き取りました。
起床してからほんの10分程の間のことでした。
起きるまで待っていてくれたとしか思えませんでした。
本当に立派な最期であったと思います。
ぐりにとって一日の中で一番楽しい時間である朝であったこと、短い時間とは言え看取ることができたことが救いでした。前日までしっかりとご飯を食べ、長年暮らしたカゴのなかで最後まで過ごせました。常に前向きな気持ちにどれだけ励まされてきたかわかりません。
今は痛みから解放されて、友だちと一緒に遊んでいることと思います。
ぐり、今まで幸せな日々を本当にありがとう。またきっと会えるね。
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これまでお読みくださった皆様、ありがとうございました。
精巣腫瘍に関して多少とも参考になればと思いますので、しばらくはこのブログを残して
おくつもりです。皆様とインコが幸多い日々を過ごせますように。