声と身ぶり
毎朝、部屋のカーテンを開けると、囀りながら止まり木を左右にステップを踏むように動いています。朝が本当に待ち遠しい様子は変わりません。
青菜などをあげる際にも、狭い籠の中を動き回ってアピールしています。青菜をキッチンの流しでゆすぐ際の水音で察知しているようで、青菜を見る前から盛んに動いて待っています。
細川博昭『インコの心理がわかる本-セキセイインコとオカメインコを中心にひもとく―』(誠文堂新光社、2011年)によると、飛行に適した体型となるべく、鳥には人間とは異なって表情を作るための筋肉がほとんど存在していないとのこと。顔の表情の代わりに声と身ぶりで意思を伝える動物なのだそうです。上のような行動で喜びや期待を示しているのだなと感じます。
同書を読むと、今までわからなかったことを色々知ることができます。例えば、夜寝る前に、嘴をこすり合わせてギョリギョリと音を立てることがあります。ボレー粉を噛むような音なので、食べ物を反芻しているのかとずっと思っていましたが、眠い気持ちを示すサインとのこと。インコのことを今だにわかっていないことに気づかされます。
インコは感情と多くの記憶をもって、気持ちを飼い主に示しているのですね。
飼い主の心配した表情や声からインコも不安を感じてしまうことも記されていました。「いつも通り」の気持ちを大事にしたいと思います。